
の企業が採用している戦略である。次いで2番目に多いのが「シェアより利益を優先」する戦略で、「ある程度あてはまる」53.1%、「その通りあてはまる」18.2%と約72%程度の企業が「シェアより利益を優先する」市場戦略を採っているなど、上記の2つの市場戦略が中心的な位置を占めている。 これに対して否定的な市場戦略とは「有利な市場を見つけて、競合他社との共存共栄を図っていく」及び「あらゆる市場で高いシェアを指向し、コスト効率のメリットを追求していく」の2項目が指摘される。 「競合他社との共存共栄」には「あまりあてはまらない」33.0%、「あてはまらない」16.8%と約50%弱の企業と否定的な戦略要素となっている。また、「高シェアを指向し、コストメリットを追求」する戦略には、肯定的支持は45.3%に対して、否定的支持は48.2%であり、業種別に可成り差異がみられるのが特徴的である。 ?@「高付加価値・高品質を指向したマーケテイング戦略を追求」する企業像 業種別にこの市場戦略の傾向をみると、全製造業(3区分)の80%強が「高付加価値・高品質を指向したマーケティング戦略を追求」する戦略に肯定的である。 なかでも、「印刷・その他製造業」「その通りあてはまる」「ある程度あてはまる」を加えて88.7%、「機械金属・電子・電機」も合計87.9%とハイテク化・コンピュータ化の著しい業種・企業ほど同戦略を指向する傾向が強く、これらがまた市場戦略として重要な要因となり得る要素を充分に持っているものと推察される。一方、「卸・小売商社」および「対個人サービス」は、同戦略への指向は約60%台と一応肯定的であるが、製造業種ほどの強い位置付けとはなっていない(図表3-5)。 また図示しないが、規模別では業種別にみる程明瞭な特徴はみられないが、このマーケティ 
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